【Tips】メディチ家:文化と宗教改革の火種役

世界史 宗教

世界史に出てくるメディチ家はイタリア フィレンツェの大富豪。
14世紀に銀行をはじめ、ヨーロッパ全土に知られるようになる。また、お金持ちだったので、政治的発言権も強かった。

とりあえず以下だけ何となく分かればOK。

  • 芸術を保護するパトロンロレンツォ・デ・メディチ
  • 教皇として君臨する、レオ10世

スポンサードサーチ

芸術を保護するパトロン

これは、メディチ家の中でもロレンツォ・デ・メディチのとき。
彼自身、芸術などの才能があり、かつ大富豪だったので、当時の幾多の芸術家を支援した。

当時も今も、絵画などを描くとなると、画材やアトリエなどお金がかかるもの。
そのため、当時の絵描きに『お金あげるから、絵を描きなさい』と支援した一人がロレンツォ。
パトロンというより、今で言ったらスポンサーと言った方が分かりやすいかもしれない。

あのレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロも支援された一人。

例えば、『ヴィーナス誕生』
これはギリシャ神話に関する絵だったが、何も知らないとギリシャ神話の絵が何なの?と思うかもしれない。
しかしながら、当時の絵描きは『キリスト教以外は描いてはならない』という傾向にあった。
というより、絵=キリスト教で、それ以外は論外だった。
(詳しくは、偶像崇拝解禁編を参照)

そんな時代にギリシャ神話に関する『ヴィーナス』を描いたのだが、問題はギリシャ神話が多神教であること。
キリスト教は一神教であったため、多神教の絵を描くという事は、当時としてはかなり危ない事をしていたと分かる。

しかし、ロレンツォは『文化として知っていこう!』というスタンスで描かせた。

このあたりが歴史の教科書でいう、ルネサンス(文芸復興)である。
大富豪でかつ、芸術に関心があるロレンツォがいなければ、ルネサンスは起きなかったかもしれない。

教皇として君臨する、豪華王レオ10世

急に教皇?と思った方もいるだろう。
大富豪になると教皇にもなれるのか、と私も思ったが、教皇としてメディチ家から選ばれたことがある。
その一人がレオ10世(教皇というのは、カトリックで偉い人)。

レオ10世は、ロレンツォ・デ・メディチの息子で、一言で言うなら
贅沢めっちゃ大好きの浪費マン
このレオ10世は、後にサン・ピエトロ大聖堂の改修のために『贖宥状』を販売した人で有名。

このあとルターやらプロテスタントやらに反乱される。
当時の宗教改革の火種になった人

スポンサードサーチ

まとめ

メディチ家って誰よー?と思った方も、ざっくりわかってくれたと思う。
また、なぜわざわざメディチ家として取り上げたのかも分かるだろう。

ルネサンスと宗教改革の2大イベントに絡む家柄はなかなか無い。
『メディチ家』といわれて、このルネサンスと宗教改革の二つの発端になっていると言えれば、抑えられたも同然。