押さえておきたいワクチン3兄弟+核酸ワクチン
スポンサードサーチ
ワクチン種類
ワクチン三兄弟
- 生ワクチン
- 不活化ワクチン
- 組み換えワクチン(成分ワクチン、コンポーネントワクチン)
ファイザーやモデリオ
- 核酸ワクチン、mRNAワクチン
生ワクチン
生きたウイルスを弱毒化して体内に入れる
不活化ワクチン
ウイルスをホルマリン漬けにし、殺したり弱らせたりし、体内に入れる。
しかし、実際に感染が起こる分けではないため、効果が続かなかったり、反応が薄かったりなどのデメリットがある。
アジュバンドが必要(アジュバンドは免疫系に本当に感染したように思わせる操作)
インフルエンザウイルスはこの方法でワクチンを作る
鶏の卵にインフルエンザウイルスを入れ増やす。その後、ウイルスだけを取り除き、ホルマリン漬けにする
組み換えワクチン(成分ワクチン、コンポーネントワクチンとも)
ウイルスを増やすのではなく、ウイルスの成分を人工的に作って体内に入れる方法。
ウイルスの表面に出ている突起物(スパイクたんぱく質)の設計図を用意し、酵母や大腸菌、昆虫の細胞、人の細胞で人工的に増やす。その後、母体になった細胞だけをすべて殺し、たんぱく質のみを精製する。
すると、ウイルスの一部であるスパイクたんぱく質だけ残る。
しかしながら、この方法も刺激が弱いため(ウイルスの一部しかないから)、アジュバンドや摂取スケジュール理論が必要
核酸ワクチン、mRNAワクチン
ファイザーやアストラゼネカ、などのワクチンはこれにあたる。
新しい手法のワクチン。
毒性の無いウイルスを体に送り、免疫に反応させるワクチン。
ウイルスのスパイクたんぱく質の設計図(DNA, RNA)を体に打ち込み、免疫系を刺激する。
この際、送り込む遺伝子情報はウイルスのエンベロープに似た膜で覆う。もしくはウイルスベクターといい、無害のウイルスを使う時もある
組み換えワクチンと違うところは、たんぱく質そのものか、たんぱく質の設計図かの違い。
製造が比較的簡単、管理が比較的容易、コストが安い、量産・流通もしやすいなどのメリットがある。
RNAを作ることは難しくないのか?という疑問が出てくるが、今の時代3時間ほどで出来るらしい。
たんぱく質をそろ~っとつくるより、RNAを作った方が安上がりという訳だ。
この核酸ワクチンは『免疫に反応させたい場合は、ウイルス表面のスパイクたんぱく質の情報が分かれば良い。それならば、そのスパイクたんぱく質のRNAだけ送り込めばいいじゃん!』という発想のもと生まれた。
ただ、人に投与したらどうなるか、などは今まさに実験中の段階。副反応も気になるところ(2021/05/25現在)。