選挙は【権力の監視】である②
前半では政治って何という話からお金の使い道など具体的な解説をしました。
後半ではもう少し深掘っていきましょう。
前半はこちら
>> 選挙は【権力の監視】である①
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ところで民主主義ってなんなの?
民主主義とは何でしょうか。
簡単に言えば、『どのように決めるか』という問題に対して、
民主主義においては多数決で決めるということです。
ここでは物事の決め方を3つに分けてみてみましょう。
- 原始時代:力で決める:無政府状態
- 江戸時代:掟で決める:独裁体制
- 現代:数で決める:民主主義
人類は作物を作り始めてから不幸が始まったと言われています。それ以前は、狩猟民族で各地を歩き回りその日暮らしをしていました。しかしながら、作物を作り始めると、世話をするために定住しなければなりません。すると今度は土地の争いになります。
その争いにどうやって勝つのかというと、暴力的な力になるわけですね。
ドラえもんでいうと、のび太とジャイアンの関係が分かりやすいかもしれません。
さて、江戸時代を例にとると、徳川家が独裁しつつ、掟を決めて物事を決めるようになります。この辺りでは選挙という言葉は出てきません。
そして現代は多数決で物事を決める民主主義が主流になります。
ちなみにですが、共和制ローマでは民主主義のような形がとられていたのをご存じでしょうか?戦争が増えてきたことによって民主主義が崩壊してしまいましたが、紀元前近くからそのような体制がとられてたと思うと驚きですよね。
民主主義になるまでは
実は日本では、民主主義になるまでかなりの苦労しています。
板垣退助というヒゲが凄い人を、授業で聴いたことがあると思います。おそらく誰もが『この人ヒゲすげー!』と思ったことでしょう。そしてそれ以外の記憶はないかもしれません。
板垣退助は、『板垣死すとも、自由は死せず』といって暗殺されてしまいました。
これは日本にもかつて、『民主主義を唱えることが悪とされていた時代があった』ということを物語っています。
もっと端的に言えば、『俺たちにも選挙権くれよ』と言えば、殺される時代があったという事です。
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権力は腐敗するもの
この選挙権を持って、国民は常に政府に関心を持たなければなりません。
権力とは腐敗するものだからです。
また、その腐敗は市民が関心を持たなくなった時に始まります。
州知事の給料が、大統領を超えた?
アメリカのとある州知事のお給料が、大統領のお給料を超えていた話です。
その州の市民が、選挙に関心を持たなくなったことをいい事に、州知事がこそっとルールを変えていきました。
その結果、州知事の給料が大統領の給料超えるぐらいになっていました。
実は日本も。。。
そして、日本にも目目を向けてみると、実は『お金持ち優遇』の国に変わりつつあります。それは消費税増税です。
簡単に言うならば、
- 消費税:お金が無い庶民には厳しい
- 法人税:お金持ちをターゲットにした税
という特徴があります。
そして、消費税が上がった反面、実は下がっている税があります。
それが法人税です。税金が上がった分トントンになるように法人税が下がっているのです。
- H23年度改正前:39.54%
- H24~25年度:37.00%
- H26年度:34.62%
- H28年度:29.97%
- H30年度:29.74%
反対に消費税は、
- 0% => 3%
- 3% => 5%
- 5% => 8%
- 8% => 10% (軽減税率付き)
と上がってきていますね。
お金のない一般庶民には厳しく、お金持ちが優遇されるような政策になってきているわけです。(もちろん、他にも良くなってきていることがあると思うので一概には言えませんが)
まとめ
このように、市民が政府を関心を持たなければ、権力者のいいようにされてしまいます。
よく分からないけどとりあえず選挙に行く!
これだけでも政府にとっては監視の目が増えるわけで、下手なことはできなくなるのではないかなと思います。
というわけで皆さん選挙に行きましょう!
下の補足記事も併せて読んでみて下さい。
>> 選挙は【権力の監視】である【補足】
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