これを読めば、政治家を見るときに楽しくなる

現社

安部さんや菅さん、石破さんなど政治家の方がそれぞれ考え方を持っているかご存じでしょうか?

テレビ、ネットニュースなどのメディアだけでは、考え方までは見えてこないのではないかと思います。そこで今回は政治家を見るときに大事な指標を紹介したいと思います。

ポイントは、お金の使い道と価値観です。

  • お金の使い方である福祉と競争
  • 価値観である個人と国家

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価値とお金の使い方のグラフを読み解く

まずは、以下のグラフを見ていきましょう。

お金の使い方:カンパ(福祉)か、自己責任(競争)か

政治家は、お金をどのように使うか決める仕事をしています。

そのお金を国民全体に向けて使うのか(福祉)、それとも、国民全体に向けて使うサービスを減らし、自己責任でやっていて欲しい(競争)という形をとるのか分けることができます。ただ、国民全体を助けるようなサービスをしようと思えば、税金は高くなりますし、反対に自己責任型で行こうと思えば税金は安くなるでしょう。
以上が縦軸の福祉と競争になります。

価値の問題:個人・国家

国家・個人を示す横軸は、価値の問題をどのように扱うのかを表します。

価値と言われると難しいですが、例えば『LGBTQの婚姻に関する権利を保障』を重視した考えを持っているのであれば、左側の個人の方に重きが置かれますね。

反対に、右側の国家となると、個人への介入よりも、全体主義的な考え方を多く認めるような形になります。この価値の考えが国家と個人で分かれてしまうのは、人間である以上仕方ないことです。

また、呼び方の問題ですが、国家の価値に重きをおく場合をナショナリスト(国家主義)といい、個人に重きを置く場合はリバタリアン(自由主義)ともいいます。

注意すべきは、右翼や左翼と言う言い方で断定しない事です。
伝統を守る・国家大事向け思想を右翼、個人の権利を重視する考えを左翼と言います
(やぎをさんもよく分かってないですが、雰囲気そんな感じかと:右翼と左翼の違い)。

そして、右翼なのか左翼なのかの二通りに断定しない、というのは、国家・個人の価値の軸(従来、右翼・左翼といわれた軸)に、お金の使い方の縦軸が入るためです。右翼左翼の2つではなく、4つの枠で考えていきましょう。

また、右か左かの両極端の考えでなく、中間の考えの人を中道派と呼んだりします。
まとめると、

  • お金の使い方である福祉と競争
  • 価値観である個人と国家

以上を押さえて、色んな政治家の方を見ていきましょう。
また、政治家の思想と言うのは、出版している書籍などから辿ることができます。

色んな政治家を見ていく

ここで紹介するのは、安倍晋三さん、菅義偉さん、河野太郎さん、石破茂さん、岸田文雄さんです。
そして参考として小泉純一郎さんも載せています

安部さんと石破さんの対比

まずは安部さんと石破さんに注目しましょう。この両者はお互いに反する意見を言っています。

安部さんは福祉・競争かという政策系より、個人・国家における価値観を強く推してきた政治家です。
The・国家大事!という意見ではなく、相対的にみて『国家主体の方が良いのでは?』という意見がくみ取れます。というのも安部さんは、アンチ左翼からの意見に対し疑問を持ち、それを論破していくというやり方でいったため、相対的に国家寄りの考えになった、という感じです。

一言でいうと、『愛国心を養って、国家のために尽くすような人物になってほしい』というところでしょうか。また、国として動いていく面が強いため、今後もアメリカとうまく付き合っていくというやり方を取るべきと言っています。

また、政策的な面ではあまり具体的に語られていませんが、規制緩和などをしていきたいと言っているため、自己責任型の競争社会を目指しているといえます。よって、安部さんはグラフの右下に位置します。

そして、この安部さんと反対の位置にあるのが石破さんです。
『愛国心は強要するものではない』という考えのもと、アメリカとの提携も今後少なくしていくべきという考えを取っています。よく言われるのが、『アメリカによる守りが無くなると、日本も核を持つしかないのか』という事を言われますが、石破さんは明確に否定しています。

さらに、石破さんの考えを簡潔に言うと、自立した状態を続けられる社会です。個人にパラメータを振っていくため、国はコンパクトにしていくことを目指しています。
そのため、価値観は極端に個人重視の考え、政策は自立を掲げているため競争に位置するでしょう。

ちなみに、安部さんの前の小泉純一郎さんの時は、価値観による軸よりも、福祉・競争の軸の方が強い傾向がありました。

↓安部さんと石破さんと小泉さんの位置

99代目内閣総理大臣:菅義偉さんは?

さて、2020年9月に総理になった菅さんはどうでしょうか。
菅さんは安部さんと似たような位置にいると考えていいと思います。しかしながら、個人・国家における価値観はそんなに持っていないようです。しかしながら、徹底的な行政改革を行っていくことから、安部さんの位置から横に広い範囲を持っていると考えていいでしょう。

河野太郎さんは?

さて、twiiterでも見かける河野太郎さんの考えですが、河野さんは石破さん寄りの考えです。
といっても、アメリカと付き合っていくことはこれからも続けていくスタンスだそうです。石破さんと違うのはこの点でしょうか。

また、コンパクトな行政を目指し、過渡なサービスを国が行わない代わりに規制緩和などで自立できるような国づくりを目指しています。他には『原子力政策は、既得権益のカタマリなので、改革していきたい』とかそんなところでしょうか。

岸田さんは?

さて、最後に岸田文雄さんについて取り上げてみましょう。
実は、岸田さんは、『こうすべき』というビジョンを語っていません。(最近、ヴィジョンを語っている本が出たようです。気になる方はぜひ岸田ヴィジョン)

岸田さんは、敵を作らず、総理の座を禅譲する立場にありました。禅譲とは、総理の座をそっくりそのままいただくという事です。
そのため、発言を控えることで、力を持った人たちを刺激しないようにしているわけですね。そのため、岸田ヴィジョンをまだ読んでいない、やぎをさんには位置を特定することができません。

↓菅さん、河野さん、岸田さんの位置。岸田さんはヴィジョンがないため不明

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まとめ

今回は、政治家を見るときに楽しくなる方法について取り上げました。
個人・国家の価値と福祉・競争における政策をグラフにしたものに、政治家を当てはめていくと面白いことが見えてきます、という話でした。