【Tips】宗教改革の波に乗った:イングランド国教会
宗教改革によって、カトリックに反旗を翻したプロテスタントが生まれました。
代表的なのはルター派やカルヴァン派です。
しかしながら、イングランド(イギリスの一部)においても、
かなり特殊な形で新しい宗派が生まれていました。
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離婚したい…から生まれたイングランド国教会
それは、イングランド(イギリスの一部)で生まれたイングランド国教会という宗派です。(教科書ではイギリス国教会ともいう)
特徴は、
- 離婚できる
- トップはイングランド国王
というあたりを押さえておけばOKです。
もともとはイングランドのヘンリー8世が
『離婚したい~』という思いから作られた宗派です。
ヘンリー8世は妻との間に子供が出来ず、その時にいた愛人と子供造りたーい、という思いから離婚したかったわけです。
しかしながら、カトリックは離婚を認めていません。ですが、当時は宗教改革でプロテスタントとカトリックがごちゃついていました。その宗教改革の波に乗っかったのがヘンリー8世であり、イングランド国教会です。
エリザベス一世が、イングランド国教会でまとめる(1558年)
このイングランド国教会が効いてくるのは、エリザベス一世が登場してからです。
というものの、このイングランド国教会は、トップがイングランド国王であることが大きな特徴です。
これだけ聞くと当たり前に聞こえるかもしれませんが、カトリックでいうとトップは教皇でした。
そうです、カトリックの国は、宗教のトップと国のトップが別々で存在しますが、イングランドでは国と宗教のトップは国王で同じにしたという事です。
宗教のトップと国のトップが同じになることで、より国を治めやすくなると言えます。
【カノッサの屈辱、十字軍、アナーニ事件】を見れば分かりますが、トップが分裂していると国の統治に混乱が生じることがあります。
エリザベス一世はこのような混乱を無くしたかったといえます。さらに、国の混乱の要因の一つに婚姻関係不和(離婚がメイン)もありました。そのため、エリザベス一世は、生涯、結婚をせず国を治めたことで有名です。
おまけ
しかし、当時のイングランドにはカルヴァン派のピューリタンがすでにいました。行き場を無くした彼らが行った先が、アメリカ大陸でした。
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まとめ
イングラント国教会はもとは『離婚したい』という思いから生まれたということ。
しかしながらエリザベス一世はこの宗派を利用して、うまく国をまとめたんだなぁということが分かればOKです。