【資産運用】お金にも働いてもらう~①単利・複利/国債・預金~

お金 現社

学校でお金の授業があればいいのに、と思うぐらい、
社会人になるとお金の話がまとわりつきますね。

ここでは、素人でも堅実にお金を貯めていく術をメインに解説します。

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単利と複利を理解しよう

用語を解説する前に、クイズです。

利回り7%で、5年物の国債を100万円買うと、5年後はいくらか?
(ちなみに国は崩壊しないとします)

次の①~④の中で選んでください。

  • ①107万
  • ②135万
  • ③約140万
  • ④運による

①107万の考え

まず、利回りとは利率を7%にしますよと考えられます。
これを利用して、

  • 100万貸して、利率が7%ということなので、
    利子は、100万×0.07 = 7万円
    100万+7万 = 107万の利息になるという計算

ふむふむなるほど。ありそうですね。

②135万の考え

135万円ではどうでしょう?
1年間の利子は7万でした。それが5年物ということなので、5年間続きます。
そのため、

  • 7万×5年 = 35万
    100万 + 35万 = 135万

という考え方ですね。5年間物を5年間行われると解釈すれば、それっぽいですね。

③約140万の考え

約140万の答えはどうでしょうか。
1年間の利子は7万でした。最初の100万とあわせると107万です。

この107万は、一年間でもらえるお金(利息)でした。
翌年は、107万に対して7%の利率がかかるとして計算してみましょう。
カッコ()内では、②での金額を書いてみます。

  • 107万 × 0.07 = 7.49万円 => 107万 + 7.49万 = 114.49万円 (114万円)
    114.49 × 0.07 = 8.0143 => 114.49万 + 8.0143万 = 122.5043万円 (121万円)
    122.5043 × 0.07 = 8.5753 => 122.5043万 + 8.5753万 = 131.0796万円 (128万円)
    131.0796 × 0.07 = 9.1756 => 131.0796万 + 9.1756万 = 140.2552万円 (135万円)

なるほど、年毎の算出される利息に対してかかると考えれば、約140万円ですね。

④運によるの考え

なるほど、運によるというのもありえそうです。
国が滅びたらお金が戻ってきませんもんね。

さぁ、答えは?

答えは②になります。

②か③で迷った方が多いのではないでしょうか。
では、なぜ②なのでしょうか。

実は国債は、②の単利の考え方で運用されているからです。
単利というのは、100万である元本に対して毎年の利率が適用されます。

複利とは?

そして、③の考え方が複利です。
毎年の利息に対して利率が適用されるという考え方ですね。

比較していただければ分りますが、複利で計算されると、5年後には5万円の違いが出てきます。複利で長期間回せば回すほどお金が増えていくことが分かります。
ということは、お金を貸すならば、単利より複利の方が、貸す側としては有利と分かりますね。

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国債はなぜ単利なのか

なぜ国債はなぜ単利なのでしょうか。

それは、リスクが低いからです。リスクが低いというのは、貸した側にとって、『必ず戻ってくる保証度が大きい』と考えてください。この『戻ってくる度合い』が低いと、利子が上がります。

そもそも国債は、国にお金を貸すのですね。
そしてお金を貸した代わりに、『いついつに利子何%で返しますよ』という借用書をもらう、というものです。

国に貸すという事は、国がつぶれない限り、貸した側はお金を回収できます。そのため利子の種類が『単利』設定されているのですね。
そのため、国債は、リスクが低く、複利に比べあまり増えないため、貯蓄に向いていると言えます。

身近な複利

国債は単利というのは分かりました。でも、複利の方が有利であると先程説明しましたね。
私達としては、複利のところにお金を預けて利息をたくさんもらいたいですね。

実は、皆さんが銀行に預けているお金、あれは複利で増えていく仕組みになっています。
しかしながら、銀行の貯金がうまくいっていたのは1990年代まででした。

  • 1974年:7.4 %
  • 1990年:6.08 %
  • 1999年:0.01 %
  • (現在)2020年:0.001%

例えば、1970年代で100万円を10年預けると、複利の効果で206万になっていました。単純に2倍です。

ですが、2020年現在、100万円を10年預けると、なんと、100万100円になります。10年預けたリスクが100円という事です。
殴りたくなりますね。
なので、昭和世代の方は、銀行に預けるだけでお金が増えていたわけですね。
ですが、これからはノーリスクでお金が勝手に増えることはないでしょう。別の方法を考えなければなりません。

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ここまでのまとめ

  • 単利:元本をもとに利子が付く
  • 複利:利息をもとに利子がつく
  • 国債は単利
  • 銀行預金は劇的に低い複利

という訳で、銀行で貯金してしまうのは、ジャイアンにお金を貸すようなものと言えます。知人に10年間100万円貸して、100万100円で返ってきたらブチギレますよね。逆に国債は家族にお金を貸すようなものです。確実に戻り可能性が高いですよね。ただし、単利なので利息は少ないです。

でも、みなさん複利でちょっとずつ稼いでいきたいですよね。ということで、次回は、株が登場します。
次回:【資産運用】お金にも働いてもらう~②株式編