乗り遅れた人のための【5G】~初歩編~

IT技術

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【5G】って結局のところ何よ?

5Gとは、

通信技術における第5世代(Generation)のこと

です。

さらに、5Gでは、

  • 高速・大容量通信
  • 超信頼・低遅延
  • 多数同時接続

が可能になります。

特に大事なのは『多数同時接続』という点です。
『4Gに比べて通信が超速くて大容量になる』では50点ぐらいしかもらえません。
さて、では詳しく説明していきましょう。

「5Gビジネス」亀井卓也著(日本経済新聞出版社)

高速・大容量で超信頼・低遅延

まず『高速・大容量通信』や『超信頼・低遅延』に関してですが、
これはら統括すると『4Gに比べて通信が大容量で速く、かつ安定する』ぐらいでOKです。
具体的に言うなら、2時間の映画が3秒でダウンロードできるレベルです。

また、低遅延というのは、『人が感知できないくらいの遅れ』という意味ですので、
人にとっては『遅れたことが分からない』と思えばOKです。

多数同時接続

しかしながら、上二つは何となく分かったとしても、
『多数同時接続』にはピンとこない方が多いのではないでしょうか。

これは、いわゆる『IoT(Internet of Things)』のことで
『あらゆるものがインターネットに繋がれた状態』のことを指します。
IoTは顔文字に見えてしまった方もいるかもしれませんが、
読み方は『あい おー てぃー』ですよ。

IoTをもう少し具体的に言うと
『車、照明・テレビ・エアコン・冷蔵庫・ドアなどが、
それぞれがインターネットに繋がり、相互にやり取りをしている』
状態の事です。

例えば、スマホを通じて車を呼び寄せたり、スマートスピーカを通じて家電の操作ができたりします。後者は最近流行り出しましたね。
さて、モノがインターネットに繋がれて何がうれしいのかというと、
『情報収集』ができるということです。

ドアにIoTチックなセンサーを付ければ『この時間に出ていった・帰ってきた』という情報が取れます。
そこからさらに応用すれば、『その時間帯以外にドアが開いので、怪しい人が来たかもしれない』と判断できる材料になります。
つまり、防犯対策に生かせそうですよね。
また、年老いた両親の家の玄関ドアにIoTチックなものを付ければ、出入りを確認できる事で、生存確認に役立てれるかもしれません。

このように、『情報収集』をいろんなモノでできるようにして、
便利な生活にしよう!というのが、IoT(Internet of Things)です。

いつから5Gが始まるの?

5Gの利用に関しては、実は一部ではすでに始まっており、
アメリカ・韓国の一部の地域で、2019年4月ごろから始まっています。
日本でも今後少しずつ広まってくるでしょう。

さて、ここまでは5Gに関する一般的な知識なのですが、
もう少し押さえておきたいポイントがあります。

5Gで押さえておきたいポイント

5Gの特徴である『高速で多数同時接続』ができるようになったのは、
ひとつは通信の技術レベルが追いついたことが挙げられます。
(ビームフォーミングどうとか、エッジコンピューティングどうとか)

ですが、そのような技術系の話は頭の片隅に置いといて、
5Gを支える4種の神器の方を覚えましょう。

5Gを支える4つの仕組みとは、

  • IoT
  • クラウド
  • ブロックチェーン
  • AI

です。

そしてこれらを、以下のように組み合わせます。

  • 【IoT】によって情報収集し、
  • 情報収集した情報を【クラウド】に保存し、
  • 保存した情報を【ブロックチェーン】で管理し、
  • 管理された情報を【AI】によって利用する

という事です。
どうでしょうか?それぞれがうまく組み合わさっていることが分かります。

聞きなれないブロックチェーンという単語がありますが、
ここでは『この仕組みを使うとことで、情報をうまく管理できる』
ぐらいで構いません。いずれ取り上げて解説したいと思います。

さて、ここまで説明できるようになれば、
『この人、5Gについて結構わかっているな・・・』と言われます。
5Gの初歩編は、この辺りを押さえておけば、OKです!

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1~5世代のまとめ

最初の方で、5Gは通信における第5世代と説明しました。
では、1~4世代の振り返りをしてみましょう。

  • 1G:
    1980年代:肩掛けケータイで電話できるレベル。
    平野ノラさんの、『OK!バブリー!』のやつ
  • 2G:
    1990年代:メールができるレベル
  • 3G:
    2000年代:iモード、ezwebという情報プラットフォームができる。
    (ネットの情報の検索ができる、ぐらいでOK)
  • 4G:
    2010年代:動画・スマホゲームができる
  • 5G:
    2020年代:高速・大容量・超信頼・低遅延・多数同時接続
  • 6G:
    20XX年代:・・・人に通信機器がつくかも?

年代に注目してみると、10年おきに技術革新が起きていることが分かります。

実は、新しい世代が生じる時というのは、『世の中に浸透し、飽和してくる』と起きてくるようになります。

みんながガラケーを持っている
 →一部の人がスマホを持ちだす→スマホが流行り出す
  →みんながスマホを持っている
   →そろそろ新しいやつ行っとこうか

という流れです。なんだか洋服のトレンドみたいですね。

最後に6Gとありますが、これは適当に予想しているわけではありません。
5Gにおいても、あらゆるものがIoTに置き換わり、飽和してくると考えられます。
その際に、新しい世代である6Gが出てくることは容易に想像がつきます。

モノが通信できるようになったら、次は人間に通信機器がつくかもしれませんね。

まとめ&参考文献

5Gの初歩編についてまとめました。
次回はもっと掘り下げていくのでよろしくぅ。

「5Gビジネス」亀井卓也著(日本経済新聞出版社)