【ワクチンは危険?】核酸ワクチンについて考えるべきこと
新型コロナウイルスにおける核酸ワクチンについて、気を付ける点まとめ
脂質の膜を使っただけなのがメッセンジャーRNA(mRNA)。膜の代わりに無害なウイルスを使うのがウイルスベクターワクチン。
この両者をひっくるめて核酸ワクチンと呼んでいる。
参考文献
核酸ワクチンやその他のワクチンとの違いについては、押さえておきたいワクチン3兄弟+核酸ワクチンを参照。
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核酸ワクチンで注意すべき点
(2021/05/25時点)
良い事
- 理論上は可能
- 動物実験でも良い結果
- 最近はヒトに関しても効果がある
考えるべきこと
- 開発期間の大幅な短縮
- 有害事象もあり(ワクチンの治験を中止すべきケースもでてきた)
- 長期に起こる副反応
- 免疫の持続性
という事で、核酸ワクチンは理論上可能なもので、本当に実用性があると分かれば人類にとってかなり便利なワクチンになる。
しかしながら、新型コロナが流行る直前ぐらいに核酸ワクチンという手法が考え出された。そして、核酸ワクチンという手法が人にとって有効か、無害ではないかという実験が今まさに行われている。
核酸ワクチンにおいて唯一の問題が、ぶっつけ本番であるという事だ。
という訳で、いくつか事例を紹介する。
ワクチン開発スケジュール
通常、ワクチンの開発スケジュールは、基礎研究、安全性、投与量、効果、審査、生産設備・生産、など10年以上かけて開発・評価・生産される。
今回、パンデミック下においては、基礎研究・安全性・効果・緊急承認(審査)・生産と生産設備が並行し、1年という短期間で行われた。
本来20年ぐらいかけても良いところ、1年で済ましているところは見過ごしてはいけない。
持続性・予後
また、このワクチンがどれほど持つのかという持続性も分からない。さらに、怖いのが長期的予後である。
ワクチンを打って、2年後、10年後はどうなるのかはまだ誰にも分からない。
だからといって、『核酸ワクチンでは不安だから、生ワクチンや不活化ワクチンが出るまで待っておこう』と思っても、これらワクチンの種類はテクノロジーの波になっておらず、その分開発が遅い。
それでも、国によってはワクチンを打つしか手が無いところもある。
感染者が増えている状態であるが、日本もワクチンを打つべきなのかは考えた方がいいのかもしれない。
希望を持てるような意見
この記事は『新型コロナワクチンの不都合な真実』を参考に書いている。
この本の出版の後、以下のような記事を書いている。
>>ワクチン接種開始、デマ情報へのささやかな対策
この記事によると、本を執筆した時点よりも
ワクチンに対してのメリットがより高まったと書かれている。
つまり、ワクチンを打った人も、これから打とうと考えている人も前向きな気持ちになってよいと思う。
ただ、それでも打つかどうかの判断は自らが行うべきことには変わりない。
おまけ:ワクチン一覧
- アストラゼネカとオックスフォード大学
アデノウイルスを使ったAZD1222 - カンシノバイオロジクスと北京バイオテクノロジー研究所
チンパンジーのアデノウイルスを使ったAd5-nCoV - 米ファイザー
メッセンジャーRNA(mRNA) - 米モデルナ
メッセンジャーRNA(mRNA) - 独ビオンテック
メッセンジャーRNA(mRNA)
脂質の膜を使っただけなのがメッセンジャー(mRNA)と呼ばれている。
RNAを無害なウイルスの膜で覆っているのがアストラゼネカや北京バイオテクノロジー研究所のワクチンである。
これらはウイルスベクターワクチンと呼ばれている。
mRNAとウイルスベクターワクチンをひっくるめて核酸ワクチンと呼んでいる。