稽古前要チェック!茶杓の御銘(ごめい)

問答 茶道

茶杓の御銘についてです。3つのパターンで考えます

  • いつでも使える無難な銘にする
  • 季節に合わせた銘にする
  • シチュエーションに合わせた銘にする

このどれかから選べばOKです。
では、一つずつ見ていきましょう。

また以下の記事もご参考ください。
茶道【茶杓のお作について】
茶杓の【お作】は誰を言うべきか?

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いつでも使える無難な銘

・好日
・和敬
・和光
・末広
・松風(まつかぜ)
・祥風(しょうふう)
・紫雲(いうん)
・瑞雲(ずいうん)
・雪月花(せつげっか)
・千代の友(ちよのとも)
・庵の友(いおりのとも)

季節に合わせた銘

簡単な組み合わせ

迷ったときはこれ
季節に合わせて『春夏秋冬』に『山、風…』を合わせる。

『春の風』『冬の山』など

月ごとの銘

1月:松、松風、千歳、曙、初春、こぼれ梅、梅々香(うめがか)、松過ぎ、松の内、若水(わかみず)、初春、
>> 1月の銘(スマホのみMatchaNote)

2月:梅々香、早春(2/4ごろ)、春の野、春雪(しゅんせつ)、淡雪(あわゆき)、里の春、貝寄風(かいよせ)、雪間(ゆきま)
>> 2月の銘(スマホのみMatchaNote)

3月:春風(しゅんぷう) 、雪名残(ゆきなごり)、彼岸、正東風(まこち)、貝寄風(かいよせ)、梅東風(うめごち)、春茜(はるあかね)、朧月(おぼろづき)、蘖(ひこばえ)、流し雛(ながしひな、ひな祭りの原点)
>> 3月の銘(スマホのみMatchaNote)

4月:
>> 4月の銘(スマホのみMatchaNote)
>> 4月の銘(PC版)
青柳(あおやなぎ)、清和(せいわ、旧暦四月は「清和月」とも呼ばれる)、花錦(はなにしき)、花吹雪(はなふぶき)、陽炎(かげろう)、春暁(しゅんぎょう、春の曙とも)
四月の異名・・・・卯月 卯花月 花残月 清和月、
清明(せいめい。二十四節気のひとつ。4月5日。さっぱりとして明るくなる季節 )
穀雨(こくう。二十四節気のひとつ。4月20日頃。春雨が降って百穀を潤す意)

5月: 薫風(くんぷう)、清流、麦秋(ばくしゅう)、清風(せいふう)
>> 5月の茶杓の銘(スマホのみMachanote)

6月: 五月雨(さみだれ、梅雨の事を意味する)、五月晴れ(梅雨の間に来る晴れ間)、せせらぎ、蛍船(ほたるぶね)、蛍日(ほたるび)、漁火(いさりび)、浮船(うきぶね)、
>>その他6月の茶杓の御銘
>> 6月の銘(スマホのみMatchaNote)

7月: せせらぎ、涼風、清風、夏の露(なつのつゆ)
>>その他7月の茶杓の御銘
>> 7月の銘(スマホのみMatchaNote)

8月: 夏の風(後ろに何でも)、蝉時雨(せみしぐれ)、清秋(せいしゅう)、金風(きんぷう)、笹舟(ささぶね)、落葉舟(おちばふね)
>>その他8月の茶杓の御銘
>> 8月の銘(スマホのみMatchaNote)
どちらかというと、秋に向けての言葉が多め

9月: 秋の声、秋の風、秋の山、秋の野
9月は異名・別名が多くあるので、それを言うといいかも。
長月・夜長月・菊月・菊開月・菊咲月・季秋・無射・玄月・玄永・仲秋
>>その他9月の茶杓の御銘
>> 9月の銘(スマホのみMatchaNote)

10月: 秋の声、秋の風、秋の山、虫の音(むしのね)、虫なごり、金風、清秋(せいしゅう)、秋光(しゅうこう)
十月の異名
神無月 神去月 時雨月 初霜月 陽月(ようげつ) 良月(りょうげつ) 拾月(しゅうげつ) 
>>その他10月の茶杓の御銘
>> 10月の銘(スマホのみMatchaNote)

11月:初霜、霜枯れ、祥風(しょうふう)、敷松葉、吹き寄せ、錦秋(きんしゅう)
>> 11月の銘(スマホのみMatchaNote)

12月:(順次更新します)
>> 12月の銘(スマホのみMatchaNote)

シチュエーションに合わせた銘

・夢、希望、…

以上になります。少しは参考になったでしょうか?私もお稽古を習っている身です。新しい銘が見つかり次第更新していく予定です。
また、余談ではありますが、私はこの御銘について、『それっぽい【季語】を言えばいいんじゃないか』と思っていた時期もありました。
しかしながら、季語が必ずしも御銘に合致しているわけでもありません。あと、いつから言えるという時期もあるため、気を付けましょう。