聖なるお酒【ワイン】の話②実践編

現社

前回の聖なるお酒【ワイン】の話①歴史編で、ワインについて興味を持ったところで、ワインを選ぶ際の指標について触れていきましょう。

教養としてのワイン

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ワインを選ぶとき

ワインを選ぶときは、以下の指標で決まります。

  • ブドウの品種
  • いつの年代
  • どこの地方・シャトーorドメーヌ

ブドウの品種

ワインは赤と白で品種が分かれます。代表的な品種は下記になります。

  • 赤:
    カルベネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、メルロー
  • 白:
    シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング

年代で分かれる

特にフランス産ワインは、畑に手を加えないで、ブドウを作ることが決まっています。

そのため、年代によって味が変わってしまいます。例えば、災害があったり、天候が悪いときは、その年のブドウ出来は悪いため、価値は下がります。逆にめちゃめちゃ天候に恵まれ年のワインは高くなります。このように、ワインは年代によって価値が変化します。

どこの地方・シャトーorドメーヌか

要するに、どこでワインが作られたかという情報です。
地方で言うならば、例えばフランスだと、

  • ボルドー
  • ブルゴーニュ
  • シャンパーニュ
  • プロヴァンス
  • アルザス

という地方にわかれます。

この中でも2大巨頭がボルドーとブルゴーニュなのです。

ボルドー地方の格付け(シャトー)

また、ボルドー地方では、ブドウを生産する場所:シャトーにランク付けしています。シャトーはフランス語で城という意味で、ブドウを栽培する広大な土地のことです。お城のような建物がシャトーにある時もあります。

5大シャトーとして、

  • シャトー ラフィット・ロスチャイルド
  • シャトー マルゴー
  • シャトー ラトゥール
  • シャトー ブリオン
  • シャトー ムートン・ロスチャイルド

があります。ロスチャイルドは、あの19世紀の覇者である、あのロスチャイルド家です。

ブルゴーニュ地方の格付け(ドメーヌ)

ドメーヌは畑の事です。広大な土地がないブルゴーニュでは、畑の単位でランク付けされます。また、日常楽しむワインとなると、畑名ではなくブルゴーニュの中の地区名で評価されます。

例えば、有名どころでは、

  • ロマネコンティ:畑
  • ボジョレー:地区名

などがあります。
さらに土地が狭いかつ、特級のランク付けされているのが畑であるため、需要に比べ供給が圧倒的に少なく、希少価値が高いのが特徴です。ロマネコンティはその代表例です。

ちなみに日本では何かあればボジョレー・ヌーヴォーと騒ぐのですが、あれはブルゴーニュ地方のボジョレー地区早熟(ヌーヴォー)ワインの事です。
そして、時差の関係でフランスより日本で早く飲めるらしく、それで広まったとされます。

残りの3地方も

ついでなので、残りの3地方を見てみましょう。

シャンパーニュ地方

シャンパンワインの生産地です。シャンパーニュ地方でのみ生産されたシュワシュワしたワインのみを、シャンパンと言います。それ以外はスパークリングワインになります。それぐらい商標に厳しいのです。

このシャンパーニュ地方を押さえているのが、LVMH(ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシー)です。LVMHはグループ企業で、片やルイヴィトンでファッション系を、片やモエ・ヘネシーで、モエ・エ・シャンドンやドンペリなどのシャンパンのワインを扱っています。

アルザス地方

ドイツの国境付近にあり、白ワインのリースリングという品種のワインを育てています。

また、余談ですが、アルザス・ロレーヌ地方では鉄が取れ、その管理をどうするかという事でもめ、ECを経て、今のEUとなった歴史もあります。
>> 【Tips】EU:平和の始まりはアルザス・ロレーヌ地方

プロヴァンス地方

プロヴァンス地方では、ロゼワインというピンク色のワインで有名です。アメリカでロゼワインがオシャレという事で人気が高まっているそうです。決して、赤ワインと白ワインを混ぜたものではありません。

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ワインのテイストを知る

次は自分好みの味のワインを探してみましょう。ワインのテイストは次の5要素です。

  • 甘味
  • アルコール度数
  • 酸味
  • タンニン
  • ボディ

ですが、甘味とはすなわち糖分であり、糖分がアルコールに変わるため、表裏一体の関係です。

  • 糖分(甘味) ⇔ アルコール(辛)

そして、酸味とタンニンは、一緒に食べる料理によって変えるといいでしょう。
問題はボディという指標です。

ボディについて

ボディは表現しにくいですが、フルボディとライトボディに分かれます。

フルボディであると、濃くて強い、ライトボディであるとさらりとして薄い触感があります。
飲んだ時にガツンと来るのが好きならばフルボディで、刺激が強すぎないものが問い人はライトボディのワインを選ぶといいでしょう。

まとめ・参考文献

というわけで、今回はワインの実践編でした。
これらの指標をもとに、ワインを選んでみて下さいね。ワインは、リカーワールド華やコンビニでも売っています。ぜひ一度買って飲んでみて下さい。

次回は、ワインと言えばなぜフランスなのか、という歴史編に戻りたいと思います。

参考文献

ワインの歴史
フランスとアメリカのワイン
ルディー事件
教養としてのワイン