【Tips】EU:平和の始まりはアルザス・ロレーヌ地方

現社

今回はEUについて取り上げます。
EUはどのように発足していったのでしょうか。

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EU:ヨーロッパの平和を願う為に結束

第二次世界大戦後、ヨーロッパ各国は、『ヨーロッパで二度と戦争をしない』ために取り決めが必要でした。
というものの、何か制限をしなければ、またヨーロッパで戦争が起きてしまう可能性があったためです。

火種が多いヨーロッパ

陸続きのヨーロッパでは、国境線で戦車が並べば、すぐに戦争が起きてしまいます。
例えば、イギリスとフランスで見てみると、かつてのアメリカの植民地争いがあり、昔から仲が悪いです。

また、イギリス内部で見ても、アイルランド北部ではイギリス領なのでプロテスタントですが、アイルランド全体ではカトリックなのです。そのため、北部の境では宗教的な争いが絶えません。

また、フランスとドイツでは、フランスのナポレオン3世がかつてドイツに捕虜にされてしまったためなどなど、取り上げればたくさんあります。
ヨーロッパには火種がたくさんあるのです。
そのため、何かしらの取り決めが必要でした。

アルザス・ロレーヌ地方を共同管理

フランスとドイツの国境付近にある、アルザス・ロレーヌ地方は、
聖なるお酒【ワイン】の話②実践編でも取り上げましたが、ブドウ畑の他に、鉄や石炭が豊富にとれます。

ひとたび戦争が起きると、石炭を燃やし鉄を生成します。そして、鉄は戦車などの戦争の道具として使われます。この地方をフランスかドイツで管理するのではなく、ヨーロッパ各国共同で管理しようということで始まったのが、ECSC(European Coal and Steel Community)です。

つまりは資源を共同で管理することで、戦争が起きにくい国にしようということです。
その後、いろんなものをどんどん共同管理することでECとなり、いつしか通貨も同じにしようとなり、今のEUになっていきました。

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