【補足】銃・病原菌・鉄のお話

世界史

大航海時代では、コショウを見つける旅のはずが、スペインがアメリカ大陸を侵略するまでになりました。

そのとき、ピサロをインカに、コルテスをアステカに送り込み、侵略を始めます。
このあたりを題材にした本が銃・病原菌・鉄になります。

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銃・病原菌・鉄

この話の面白いところは、アステカ・インカを征服できたのは、『コルテスやピサロの軍勢が多かった』から『スペインの方が文明が進んでいたから』では無いという点です。むしろスペイン軍としては500人ほどしかいませんでした。

スペインがアメリカ大陸を征服できた理由の一つとして、天然痘の病原菌が挙げられています。感染症の抗体がインカ・アステカ帝に無く、兵士や民が謎の死を遂げていったわけです。

なぜ病原菌が流行るのか

病原菌に罹る、すなわち感染症になる原因は、定住化と家畜化にあると言われています。
人は小麦が栽培できるということを発見してから、その近くに住み家を構えるようになりました。そして小麦をもとに食料を生産し、いつしか牛・豚・羊・鶏などの家畜を飼う事で、人口を広げていったわけです。

定住化し、人口密度が増えることで感染症が起きやすくなります。
また、さらに感染症の始まりは家畜間で起きると言われています。この条件に当てはまっていたのがヨーロッパ各国です。そのためペストや天然痘に罹っていました。ですが、このような環境にいることで、生き延びた人は免疫を獲得することができます。

インカ・アステカはどうだったか

一方、インカ・アステカはどうだったのでしょう。
定住化はされていたものの農業中心で暮らしていました。そのため、家畜は飼っていませんでした。なぜ家畜を飼わなかったのでしょう。

そもそも家畜化できる動物にも条件があります。
どんな動物でも家畜にできるわけではありません。人にてなづく、家畜の集団で暮らすことができる(単独で行動しない動物)、気性が荒くない、子供や卵を産むサイクルが早い、など様々な条件をクリアできる動物は少ないものです。

家畜化できる動物は、横に呼びているユーラシア大陸には多かったのですが、縦に呼びているアメリカ大陸にはほぼいなかったという事です。ユーラシア大陸のように横に伸びていると、赤道の関係から室温差が少ないという特徴があります。一方で縦に伸びているアメリカ大陸は室温差が激しいわけですね。そのため、動物・植物の生息域が制限される特徴があります。

このような土地の特徴から、感染症とは無縁だったアステカ・インカに、感染症を持ち込んだのがコルテス・ピサロだったわけですね。

まとめ・参考文献

『銃・鉄・病原菌』の病原菌の部分についてお話しました。
詳しくは、以下の銃・病原菌・鉄をどうぞ。